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~A wish to the peace~ 第9話『予知能力』

 ボクは、ジョゼが倒れていた瞬間をしっかりと見ていた。
 攻撃をされてもいないのに、いきなり倒れたのには驚いた。
 しかし、ジョゼの…いや、あの剣の強さには目を見張った。
 ジョゼのところへ、3人の男と1人の女が近付く。誰だろう。
 1人の男が口を開いた。
「久々だな、レイ。」
 男の視線の先は、家の屋根の上。あの女の名前はレイ?
 レイが言う。
「あら、城主4人がお揃いのようで。私の任務は、この子が持っている剣を奪取すること。戦うつもりはないわ。」
「しかし。」
 男が答える。
「我々は、その剣を守らなければならない。お前らに剣を渡したらどうなるか…。世界の破滅だ。やっと救世主を見つけたんだ。みすみす剣を渡すつもりはない。
 意見の食い違いは戦を呼ぶ。去れ。」
 気になる語句が少々。
 城主?救世主?何故剣のことを知っている?
 城主と呼ばれた4人は、それぞれの武器を構え、戦う準備をしている。
 ボクはブルブルと震えた。血は嫌だ――。
「流石に」
 沈黙を破ったのはレイ。
「城主4人相手じゃきついね。ここは退却させてもらう。
 しかし、あんた達覚えてなさい。あんた達は、いつか私の手で殺してやる。それは、あの子のためにもなるの…。」
 レイが悲しい表情を見せる。レイのこんな表情を見たのは初めてだ。
 しかし、この状況でどうやって逃げるのだろう。あの4人が、みすみす敵を逃がすようなことをするとは考えにくい。
 そんな疑問はすぐに吹っ飛んだ。
 レイが声を張り上げる。
「壱力展開!!スキル、『ハイスピ』発動」
 な…。レイの動くスピードが、2倍以上になる。
「また会いましょう。」
 レイは不気味な笑みを作りながら去っていった。
 ボクはその瞬間思った。
 この女、いつか自分の手で殺してやる。
 ボクは、そんなことを思った自分に対して、またブルブルと震えた。

 敵がいなくなったことが分かると、ボクはよろよろと立ち上がる。
 城主の女がボクに気が付いて、こっちへ来た。
 女が言う。
「私はルデース城主のマリン。君、調子が悪そうだね。」
「ええ…。血を見るのが嫌なもので。あの、話を聞いててずっと思っていたんですが、城主とは何でしょう?」
 マリンさんは戸惑いつつも答える。
「城主とは、それぞれの街で軍事のトップに立つ人に与えられる称号よ。ルデースとは街の名前。他にも、マジリタ城主、メクリタ城主、トレセド城主がいるのだけれど…。マジリタ城主は今回の事件で暗殺されてしまったの。こんな常識をしらないなんて、君はMIXMASTERにきたばかり?」
「はい、そうです。」
 驚愕した。
 今、ボクの近くにいる人達は、MIXMASTERのトップ…!?
「君、倒れている子の友達?」
「はい。」
 マリンさんは更に言う。
「この街が襲われた理由というのがね。多分、この街にゴッドソ…白く輝く剣と白く輝くナックルがあるからなの。白く輝く剣はあそこにあるから大丈夫として…。白く輝くナックルを見たかな?」
 更に驚愕した。
 そんな大事なものなんて…。
「マリンさんなら信用できそうなので言います。実は…ボクの倉庫に入ってるんです。」
 マリンさんの表情が、驚きに変わった。
「救世主2人目発見!!!!」
「え…?」
「あ。ごめんなさい。つい興奮してしまって。
 そんな話はおいといて。君に任務を与えます。倒れている子を連れて、『メクリタ』という街にいくこと。『マジリタ北部』は知ってるよね?」
「はい。」
「『マジリタ北部』に、『メクリタ』にいくまでの標識がある筈だから、道は大丈夫。
 ただし、倒れている子だけでなく、白く輝く剣、白く輝くナックルも持っていくこと。絶対に素手では触らないように。」
 よかった!!
 マジリタから出れる!!
 安堵のため息をついた。

 ――100年前の、封印戦争終結10日と14時間前。
 そこは、小さな鍛冶場。
 そこには、大柄な男と、若い青年がいた。青年は、白く輝く剣を腰にぶら下げている。
「おい、さっきから何を作っているんだい?
 あぁ、白く輝く武器か。こんなに危険な武器を複数生産して大丈夫なのか?」
 青年が腰にぶら下げている剣を見ながら問う。
「大丈夫だ。今白く輝く武器のことを世間に言わない限り…な。
 全ては100年後のため。大きな戦争が起こるだろう。
 他にも、ナックル、ボウ、ガンを作りたいのだが…時間がないかもしれない。私は近々殺される運命だ。」
「それは…例の『お告げ』か?」
 男が自分が死ぬと言っているのに、青年は悲しむ表情を見せない。
「あぁ、そうだ。」
「俺はお前が死ぬ時期など興味ない。
 お前は鍛冶場の男。死ぬまで武器を作れば良い。それだけだ。」
「そんなことは分かっている。
 頼みごとがあるからお前を呼び出したんだ。
 白く輝く武器が出来たら、秘密倉庫に隠しておく。私が死んだら、お前に保管してもらいたいのだ。ただし誰にも見られないところでな。そして、白く輝く武器のことを、お前の子孫だけに代々伝えてほしい。私の頼みはこれだけだ。」
「また面倒なことを…。」
「頼む。最後の頼みだ。
 あと、100年後。お前の子孫で、大きな戦争に巻き込まれる者が現れるだろう。その者達の名称は――。」
 男は間をあけて言う。
「救世主」
 沈黙が流れる。
 その沈黙を破ったのは青年。
「言いたいことはそれだけか?俺はもう帰るぞ。」
「あぁ、これだけだ。再び遭うことはもうないだろう。さよならだ、友よ。」
「…。」
 青年は、その言葉に対して何も言わずに去っていった。
 数秒後。
 閉じていたドアが勢いよく開かれた。勿論そこにいたのは青年。
 青年は肩を震わせて大泣きしていた。
「色々あったけれど楽しかったぞ!!!!
 また天国で会おうな。友よ。」
 一瞬の沈黙が訪れ、そして青年は本当に去っていった――。
 鍛冶場には武器を作っている音が響く。
 男が呟く。
「哀れな奴だ。つくづく…つくづく…つくづく。」
 男の目から、雫が垂れる。
「また天国で会おう。友よ。」

 ピンチとはこのことをいうのだろう。
 ボクは、大変な状況に陥った。
 ボクの周りには、魔方陣がぐるぐると回っているコアがたくさん。
 どうしよう…?

 完




今回は長めに書いてみました。

ニキの一人称を僕→ボクにしました。そっちのほうがイメージが合っているので。

舞台は現実、そして100年前。

今までの疑問が解消された部分もあったと思います。

次回も楽しみにしていてください(´・ω・`)

感想も宜しくです。

では失礼。
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コメント

いやー、よくできてますねぇ…感嘆ですw
なぜこんなのが書けるのか?
不思議でなりませんよ。
改めて読んだけど、え。
気になるじゃん!なんてものを見せるんだ!
どうせなら更新完結しる!

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